東京都豊島区、都電荒川線の「雑司が谷駅」近くに位置する「のぞき坂」は、地元住民や坂道ファン、写真愛好家に静かな人気を誇るスポットです。
文字通り「覗くような急勾配」が特徴で、その地形の迫力と、都市に潜む自然地形の妙を感じさせる場所として注目されています。
そんな「のぞき坂」は、2025年5月23日にNHKで放送された「ドキュメント72時間」の「のぞき坂 東京の急な坂道で」の回で、とりあげられました。
この記事では、東京都豊島区、都電荒川線の「雑司が谷駅」近くに位置する都内屈指の急坂「のぞき坂」についてまとめました。
「のぞき坂」について


アクセス
のぞき坂
- 最寄駅:都電荒川線「雑司が谷駅」から徒歩約3分
- 周辺施設:雑司が谷霊園、鬼子母神堂、目白通り

駅から徒歩圏内の住宅街に突如として現れるこの坂は、知る人ぞ知る「都市の地形遺産」とも言えます。
「のぞき坂」とは?




「のぞき坂」は、東京都豊島区高田二丁目にある坂で、旧・高田町の地に位置しています。
都内でも有数の急傾斜を持つ坂道で、最大斜度はおよそ23%。
これは、都内で最も傾斜が急とされる港区の「鳥居坂(とりいざか)」や文京区の「富士見坂」に並ぶレベルで、体感的にもかなりのインパクトがあります。
坂上から見下ろすと、まるで地面が眼下に吸い込まれていくかのような錯覚を覚えることから、「のぞき坂」という名が付いたとも言われています。
名前の由来には諸説ありますが、「覗き込むようにしないと見えないほどの急斜面」から転じたとする説が最も有力です。
「のぞき坂」の魅力
1. 写真映えする絶景




のぞき坂の最大の魅力は、坂の上から見た風景にあります。
特に夕暮れ時、坂の下に伸びる直線の道と街灯、背後に控えるビル群が美しく重なり合い、まるで映画のワンシーンのような情景が広がります。
季節や天候によって表情を変えるため、繰り返し訪れるファンも少なくありません。
2. 坂道の歴史と地形を感じる
東京は坂の街として知られますが、のぞき坂のようにここまで急峻な坂道は珍しく、地形的な面白さを直接感じられる貴重な場所です。
武蔵野台地の縁に当たるこの地域は、江戸時代より高低差の大きな地形が多く、現在の豊島区や文京区周辺には数多くの坂が名を残しています。
3. 都市生活の一風景としての価値
のぞき坂は、単なる観光スポットではありません。
坂の両側には閑静な住宅地が広がり、日々の生活の一部として利用されています。
都市の営みと自然地形との融合が感じられ、東京の都市構造そのものを考えるうえでも興味深い場所です。
「天気の子」などのアニメの聖地としても有名




数々のアニメの舞台としても登場していて、聖地巡礼で訪れる方もいます。
注意点
- 坂道が非常に急なため、訪問時は滑りにくい靴で行くことをおすすめします。
- 写真撮影の際には、通行の妨げにならないよう注意が必要です。
- 住宅地にあるため、早朝や深夜の訪問、騒音には十分配慮しましょう。



あくまでも一般道路です。
マナーを守って楽しみましょう!!
まとめ




今回は、東京都豊島区、都電荒川線の「雑司が谷駅」近くに位置する都内屈指の急坂「のぞき坂」についてまとめました。
「のぞき坂」は、単なる“坂道”以上の価値を持つ場所です。
都市の中にひっそりと佇む急傾斜の坂が、地形のドラマや歴史、そして日常の風景を静かに物語ってくれます。
もしあなたが東京の奥深さや都市の地形に興味があるなら、一度は足を運んでみる価値があると思います。



急な坂を人生に例えて思いを馳せる方もいらっしゃると思います。
まさに哲学ですね〜
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。