大阪市西成区山王1-14-9にある「西成酒場 成り屋 本店」。
動物園前駅から徒歩数分、通天閣や新世界にも近いこの酒場は、「安くて気軽」「朝から夜まで声と笑顔が響く」“西成らしさ”を詰め込んだ場所です。
2025年9月26日放送のNHK「ドキュメント72時間」で取り上げられた“歌える居酒屋”のモデルとして、一層注目を集めています。
この記事では、「西成酒場 成り屋 本店」の魅力や口コミ、客層、そして西成の過去と現在についてまとめました。
「西成酒場 成り屋 本店」について


基本情報
西成酒場 成り屋 本店
- 住所:大阪府大阪市西成区山王1-14-10
- 電話:06-6556-7789
- 営業時間:9時〜23時
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
- 支払方法:カード 電子マネー 現金
メニューとお値段、人気の料理




- 朝から営業しており、モーニングセット(ゆで卵+サラダ+飲み物など)が350〜400円前後という格安価格で提供されるとの口コミあり。
酒付きモーニングという選択肢があることも。 - 定番のおつまみ・居酒屋メニューが充実。
だし巻き玉子が「ふわふわ」「家庭的」で人気。 - レバー(塩味)、鶏肝、牛たたき、骨付き鶏など、肉系アテの評価が高い。
- 飲み物メニューも豊かで、生ビールや酎ハイ・焼酎、日本酒などが揃っており、ドリンク価格が安いとの声。
口コミから見える「客層」「雰囲気」
以下は利用者のレビューから浮かび上がる客層やお店の雰囲気の特徴:
- 年配の人、仕事帰りの労働者(工場夜勤明けなど)、元公務員など“昼夜さまざまな事情を持つ人たち”が訪れる。
歌いたいときに歌い、飲みたいときに飲むスタイル。 - 地元の常連客が多く、顔なじみが集まるアットホームな空気。
カウンター越しに「お姉ちゃんと話す」「隣のオッサンと熱い話をする」といった日常の交流が口コミで語られる。 - 若い人も混じるようになってきており、若いスタッフ(女性含む)を中心とするサービスの変化を感じさせる口コミがあります。
- 朝モーニング利用者や早朝からの“朝飲み”を目的とした人もおり、「朝9時開店」「ゆで卵+ポテサラ+ビール」のようなセットがあるとの話。
ドキュメント72時間での描かれ方


番組では、通天閣近くのこの酒場が、「1曲100円ほどで好きな歌を歌える」「70年代ヒットを熱唱する客」「工場夜勤明け」「誰もが自分の世界に浸れる場所」として描かれました。
昼夜を問わず人が集まり、歌や酒を通じて、リズムは常に変わるが居心地の良さ、情感の強さが伝わってきます。
この描写は口コミの「賑やかだけど気楽」「歌あり」「常連多し」「朝飲みあり」の声と重なります。
西成の過去と現在:この店が立つ場所の風景
過去の西成
- 西成区はかつて大阪の中でも労働階級・低所得層の居住者が多く、「日雇い労働」や簡易住宅、寄せ場文化などが根付いていた地域。
戦後から高度経済成長期にかけて都市部で働きに来た人々が集まり、社会問題の多いエリアとしてメディアに取り上げられることもありました。 - 歴史的には、新世界・動物園前・萩ノ茶屋一帯が歓楽街・寄席・飲み屋街として発展。
夜間労働者や旅人を相手にした文化が形成され、庶民の飲み屋が軒を連ねてきた地域。
現在の西成
- 現在は再開発の波、観光の誘致、小規模事業者の活動が増えており、「ディープ大阪」の象徴として旅行者にも注目されている。
居酒屋・朝飲み文化・立ち飲み文化・日雇いの人々・外国人観光客が混ざる多文化的な場となっている。 - 安さ・アットホームさ・町の“顔”としての“飲み屋文化”が残っており、成り屋のような店がその象徴的存在。
歌あり、酒あり、人あり、物語ありの場所として、地域のアイデンティティを担っている。
成り屋の魅力と注意点


魅力
- コスパの良さ:朝飲み含め、セット・価格設定がリーズナブルで「財布に優しい」居酒屋。
- 歌のある居酒屋:カラオケがあり、歌いたい時に歌える。好きな曲で自分を表現できる場。
- “人情の場”としての居場所:ひとり客・常連客同士の交流。従業員の対応も温かいとの評。
- 朝~夜までの通し営業・多用途性:モーニング・昼飲み・夜の宴会・2次会と様々な使い方が可能。
注意点
- 喫煙可ということで、煙・匂いが苦手な人にはハードルあり。
- 店内狭め・席数限られめなので、混雑時は待ちは必至。
特に夜は要注意。 - 朝モーニング時間帯や早い時間はゆったりだが、夜遅くと番組放送後は混雑する可能性大。
「西成酒場 成り屋 本店」が象徴するもの
「西成酒場 成り屋 本店」は、西成という地域の“過去からの延長線上”にありつつ、「変化」を受け入れている店です。
若いスタッフの起用・若年客の増加、モーニング利用といった新しい文化との混ざり合い。
飲み屋として“歌える場”であること、居酒屋であること、人が集い交わることがこの店の原点。
そこには、西成の日雇い労働者・旅人・観光客・地元住民が同じテーブルになる風景があります。
まとめ


「西成酒場 成り屋 本店」は、ただの居酒屋ではありません。
歌と酒と人情の交差点。過去の“西成”像を体現しつつ、今を生きる多様な人々を受け入れて変わりゆく西成の縮図でもあります。
「ドキュメント72時間」が描いた“歌と人生のひととき”がそこにはあります。
通天閣の灯りが遠く見えるその界隈で、「歌う」「飲む」「語る」それぞれの声が響く。
この酒場に行けば、きっと「自分の声」を思い出します。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。