皆さんは東京都の文京区に約4万9千坪という広大な植物園があるのをご存知ですか?
それは「小石川植物園」という東京大学の附属施設で、正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」と言います。
約340年前の貞享元年(1684年)に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が「小石川植物園」の前身で、明治10年(1877年)、東京大学が設立された直後に附属植物園となり一般にも公開されるようになりました。
そんな「小石川植物園」は、2025年3月14日にNHKで放送された「ドキュメント72時間」でもとりあげられました。
この記事では、東京都の文京区に約4万9千坪という広大な植物園「小石川植物園」についてまとめました。
「小石川植物園」について



小石川分館

基本情報
小石川植物園(こいしかわしょくぶつえん)
- 住所:東京都文京区白山3丁目7
- 電話:03-3814-0138
- 定休日:月曜日
- 営業時間:9時~16時30分
- 駐車場:なし
- 支払方法:現金可 カード可 QRコード決済可
年譜


- 1638年 徳川幕府は、江戸の南(現在の南麻布)と北(現在の護国寺付近)に薬園を開設するが、護国寺の設立に伴い、麻布南植物園に移設。
- 1684年 麻布南薬園を白山御殿内の北側に移す。
- 1722年 小石川薬園内に養生所を開設。
- 1735年 青木昆陽が小石川薬園内で甘藷を試作。
- 1868年 明治維新により東京府管轄、大病院附属御薬園と改称。
- 1869年 大学東校管轄、医学校薬園と改称。
- 1875年 文部省所轄教育博物館附属・小石川植物園と改称。
- 1877年 東京大学設立に伴い、法理文三学部附属植物園と改称。
- 1877年 東京大学附属小石川植物園と改称。
- 1884年 東京大学植物園と改称。
- 1886年 帝国大学令の発令により、理科大学に管理替え、帝国大学理科大学植物園と改称。
- 1888年 植物園規則を改め、入園料を徴収。
- 1896年 平瀬作五郎によるイチョウの精子発見 池野成一郎によるソテツの精子発見。
- 1897年 東京帝国大学理科大学附属植物園と改称 植物学教室が植物園内に移転。
- 1902年 日光に分園を開設、当初仏岩にあったが、明治44年に現在地へ移設。
- 1919年 東京帝国大学理学部附属植物園と改称。
- 1923年 関東大震災被災者の一部を植物園内に収容。
- 1935年 植物学教室が本郷に移転完了。
- 1939年 植物園本館完成。
- 1945年 戦災で温室、黒門、集会所、教室跡建物を完全焼失。
- 1947年 東京大学理学部附属植物園と改称。
- 1950年 旧田母沢御用邸敷地の一部が、日光植物園に移管。
- 1952年 温室を木造で復旧。
- 1964年 温室を鉄骨に改修。
- 1969年 本郷地区の旧東京医学校本館(明治9年建造)を園内に移築(重要文化財)
- 1977年 東京大学理学部附属植物園運営委員会発足。
- 1984年 植物園本館改修。
- 1993年 研究温室竣工。
- 1998年 東京大学大学院理学系研究科附属植物園と改称。
- 2012年 文化財保護法の規定により名勝及び史跡に指定される。名称は小石川植物園(御薬園跡及び養生所跡)
- 2019年 公開温室・冷温室竣工。

長くなりましたが、要は1638年の江戸時代からの歴史がある植物園だと覚えておいて下さい。
特徴


「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」は、一般には「小石川植物園」の名で呼ばれ親しまれており、植物学の研究・教育を目的とする東京大学の附属施設です。
「小石川植物園」は、日本でもっとも古い植物園であるだけでなく、世界でも有数の歴史を持つ植物園の一つです。
約340年前の貞享元年(1684年)に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が「小石川植物園」の遠い前身で、明治10年(1877年)、東京大学が設立された直後に附属植物園となり一般にも公開されるようになりました。
面積は161,588m²(48,880坪)で、台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形を利用して様々な植物が配置されています。
この植物園は日本の近代植物学発祥の地でもあり、現在も自然誌を中心とした植物学の研究・教育の場となっており、特に東アジアの植物研究の世界的センターとして機能しています。
植物園本館には植物標本約80万点(植物標本は、東京大学総合研究博物館と一体に管理されており、全体で約190万点収蔵されています)、植物学関連図書約2万冊があり、国内外の多くの植物研究者に活用されています。
園内には長い歴史を物語る数多くの由緒ある植物や遺構が今も残されており、国の史跡および名勝に指定されています。
入園料
- 大人(高校生以上) 500円(年間利用料 2,500円)
- 小人(中学生、小学生) 150円
- 6歳未満は、個人、団体を問わず無料です。
- 5月4日(みどりの日)は、無料です。
- 退園された場合、再入園はできません。
*入園料は2025年3月のものです
主な禁止事項
- 動植物の採集(落下したものも同様です)、傷つける行為、および持ち込み。
- 動物への餌やり、ザリガニ・オタマジャクシ等の採集
- 犬その他のペットを園内に放したり、連れて散策する行為(盲導犬・介助犬を除く)
- 木登りや遊具の使用
- 喫煙・飲酒
- モデル撮影などロケ地としての使用
- 楽器・笛・スピーカーなどの使用
- テント等の使用
- ドローンの使用
公園ではないので配慮を忘れないようにしましょう!!
園内での食事は可能ですがゴミは必ず持ち帰りましょう!!
まとめ




この記事では、東京都の文京区に約4万9千坪という広大な植物園「小石川植物園」についてまとめました。
東京のど真ん中に、こんなに広大な植物園があることを知って驚いた方も多かったのではないかと思います。
入園料も決して高くないので、一日中ゆったりと過ごすことができます。
皆さんも是非、大都会の中の植物園「小石川植物園」に行って癒されてみて下さい。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
「小石川植物園」案内図



