北海道で10年以上生活した私が考える、北海道での生活において最低限必要なものを紹介します。
とは言っても、春から秋にかけては雪が降らない地域と大きな違いは無いので、主に冬の必需品の紹介となります。
今回は「屋外」で使用するものの紹介です。
そもそも北海道の冬は、そんなに違うの?!
結論から言います。
北海道の冬は本州の冬とは全然違います!!
そもそも北海道の冬は最高気温が0℃以下の日が多く、雪は基本的に春まで無くなることはないです。
道路も凍結しているので、想像以上に滑ります。
私たち夫婦は新潟に住んでいた時期が有り、雪国暮らしには少し自信があったのですが、北海道に移住して初めての冬に、考えが甘かったことを思い知らされました。
そんな厳しい北海道の冬を、乗り切る為のアイテムの種類や選び方を書いていきますので最後までご覧ください。
*北海道でも札幌近郊に住むことが前提で、この記事は書かれております。山岳部等の特殊な地域では、紹介していない必須アイテムが有りますのでご注意ください。
日用品
ここでは北海道生活において買い足した方が良いものを紹介します。
すでにお持ちの方は買い足す必要はございません。
デザインよりも機能重視で紹介してますが、お出かけ用はご自身のお好みで良いと思います。
長靴
長靴は絶対必要なアイテムになりますので、ご家族一人あたり最低一個は必要となります。
(大雪や除雪の時以外はほとんど使いませんが必ず必要です)
冬は極寒ですので、なるべく防寒仕様のものを選んでください。
一晩で30cm以上積もる日も多々有りますので、なるべく長いものが良いです。
履き口から雪が入ってくるので、履き口にドローコード等の絞れる機能が有ると重宝します。
このような形状のものを選ぶと良いです。
履き口にひもが付いていて、絞ると雪が入って来ないのでおすすめです。
ひとくちメモ
長靴は大雪の時や除雪の時以外は、ほとんど使いません(でも必ず必要です)
ちょっとしたお出かけや買い物、都市部での移動はショートブーツ程度で全く問題ございません。
道民の方に聞いたところ、靴より歩き方が重要らしく、ペンギン歩き(小股で足をあまり上げずにちょこちょこ歩く)を心掛ければ滑りづらいそうです。
実際にスニーカーやヒールで歩いてる方をよく見かけるので移住当初はビックリでした。
私たち夫婦は、アウトドアブランドのシンプルな黒のショートブーツを愛用してます。
ソールに滑り止めが軽く付いてる程度ですが困った事は有りません。
サイドゴア(紐なし)のものですので、脱ぎ着が楽です。
私の場合は仕事(スーツ)でも使用してます。
フード付きダウンコート
北海道の冬は屋外はもちろん極寒ですが、大型商業施設内や地下街等の屋内はびっくりするほど暑いです!!
当初、私は重ね着で乗り切ろうとしましたが大失敗をしました(泣)
重ね着は屋外では暖かくて良いのですが、屋内に入った途端に暑くて脱ごうと思った時に、とても大変でした。
また、脱いだものを両手で持つので、買い物するのに非常に不便でした。
厚手のダウンコートですと、コートの下は薄着で良いので、屋内に入った際には、前を開けるだけで暑さに対応出来ると思います。
それでも暑くコート脱いだ場合でも、ダウンコートなので軽く、重ね着をしていないので手荷物もコート一枚で済みます。
選ぶ時のポイント
- フードが付いているもの(吹雪の時は傘は無意味です 北海道の方は雪でも傘をささない方が大半です)
- 丈がなるべく長いもの(お尻まで隠れるものが良いです)
- なるべく軽いもの(小さく畳めるものが良いです)
- 防水機能があるもの(春先などは意外と湿った雪が降ります)
- できればアウトドアブランドのもの(値段は高めですが機能が優れているものが多く失敗することは少ないと思います)
ひとくちメモ
お出かけ先が、イオンモールやアウトレットモール等の大型商業施設や札幌中心街の屋内のみでしたら、フード付きのロングダウンコートは必要有りません。
ダウンベストや薄手のダウンコートで十分です。
手袋
手袋は防寒の面でも安全の面でも絶対必要です。
除雪用とお出かけ用は選ぶポイントが違うので、できれば用途に応じて用意してください。
除雪用は防寒機能が優れたものを選んでください。
スノーダンプ(詳しくは後ほど説明します)の持ち手が鉄なので、手袋をしていてもキンキンに冷えてきます。
フィット感よりも、すぐに脱着できるものを選んだ方が良いです。
お出かけ用はお好みのデザインを選んで頂いて良いです。
ただ、ポケットに手を入れて歩いていると転倒時に危険ですので、着用することを強くおすすめします。
このような形状のものを選ぶと良いです。
繋ぎ目が無いものは冷気が入りにくく長持ちします。
選ぶ時のポイント(除雪用)
- 防寒に優れたもの
- 防水機能があるもの
- 指が5本使えるグローブ型(ミトン型はNGです)
- 脱着が簡単なもの
- デザインよりも機能優先(お出かけ用はデザイン優先でOK)
- ホームセンターや作業着専門店での購入がおすすめ
ひとくちメモ
手袋も同様にお出かけ先が、大型商業施設や札幌中心街の屋内のみでしたら必要有りません。
除雪用とお出かけ用は用途が違うので別々に用意することを、おすすめします。
その他の防寒具
帽子、マフラー、耳あて、防寒パンツ等、その他の防寒具は必要に応じて買い揃えてください。
条件によっては不要なものも有るので、全てを一括で買うのではなく徐々に買い足していった方が良いです。
個人的には、寒すぎると耳が耐えられないくらい痛くなるので、耳あてか耳あて付きの帽子は必需品に加えたいです。
除雪用品
除雪用品も用途によって様々なので私が考える必要最小限のものを紹介します。
住む家(マンション等)によっては除雪しなくて良い場合がありますので、事前に不動産業者に確認しておくことをおすすめします。
スノーダンプ
スノーダンプと初めて聞いた方は、大型のダンプカーみたいなものを想像するかもしれませんが、雪を乗せて運ぶソリみたいな形状のものです。
スノーダンプはメーカーによって呼び名が違うので紛らわしいです。
おすすめはサンコープラスチックのカッターキャリーです。
カッターキャリーは北海道内で作られているので北海道の冬に適してます。
先端には強化プラスチックを採用しており少しの氷なら削ることができます。
持ち手の部分には合金メッキが施されており錆に強いです。
私は10年以上使用してますが壊れる気配がございません。
カッタキャリーは持ち手が長いものや深型で雪が沢山積めるものもありバリエーションが豊富です。
選ぶ時のポイント
- 持ち手が長い方が腰への負担が少ない
- 雪を沢山積める形状のもの(軽い雪でも沢山積むと重くなるので要注意です)
- ソリ部の先端が強化されているもの(真冬の氷は硬いので、先端が強化されていないものは、すぐに壊れてしまいます)
- 持ち手の鉄パイプにメッキ加工が施されているもの(鉄パイプに黒のポリエチレン皮膜が施されているものは、傷や寒暖差で皮膜が裂けてしまうと、鉄パイプが錆びてしまいます)
- 実際に手で触れて選べるのでホームセンターでの購入が良い(重さ等、ご自身に合うものを選んでください)
- 北海道で作られているサンコープラスチック製品がおすすめ(やはり北海道の雪を知り尽くしている地元メーカーが良いです)
ひとくちメモ
スノーダンプ(カッタキャリー)は北海道での生活において必需品ですが、住む地域や形態(ロードヒーティング付きや管理人が除雪してくれる等)で不要な場合が有ります。
購入する前に不動産業者に除雪について確認しておいた方が良いです。
*雪が降り出してから慌てて買いに行っても売り切れの場合があります。ご注意ください。
スノープッシャー
スノーラッセルとも言います。
これもメーカーによって呼び名が違います。
北海道外にお住まいの方には馴染みのない形状だと思いますが、雪を押していくものです。
北海道は寒さゆえに雪が軽いです。
降雪が少ない日は、雪を押して端に寄せておくだけで、除雪が終わる日もあります。
降雪が多い日でも、雪を押して一箇所に集めて、スノーダンプに積んで捨てに行く方法が効率的です。
個人的な感想ですが、スノープッシャーの使用頻度が一番高いと思ってます。
写真のような形状のものを選ぶと良いです。
これもヘッド部は割れやすいので強化プラスチック等で補強しているものが良いです。
柄の部分が曲がった形状のものがありますが、使いづらいです。
柄が真っすぐの物を選んでください。
少し重くはなりますが柄は木製の方が長持ちします。
選ぶ時のポイント
- ヘッド部を強化プラスチックで補強してあるもの(ヘッド部割れやすいです)
- 柄の部分は真っすぐな形状のもの(曲がった形状のものは使いづらいです)
- 実際に手で触れて選べるのでホームセンターでの購入が良い(重さ等、ご自身に合うものを選んでください)
ひとくちメモ
スノープッシャーは北海道での生活において必需品ですが、住む地域や形態(ロードヒーティング付きや管理人が除雪してくれる等)で不要な場合が有ります。
購入する前に不動産業者に除雪について確認しておいた方が良いです。
*雪が降り出してから慌てて買いに行っても売り切れの場合があります。ご注意ください。
その他の除雪用品
除雪用品にはスノーダンプやスノープッシャー以外にも雪はね、スノースコップ、氷割り等、沢山ありますので必要に応じて購入してください。
一括で全てを揃えるのではなく、必要に応じて買い足していくことを、おすすめします。
カー用品
北海道生活において大半の地域では、自動車は必需品となります。
もちろん北海道の冬道を運転するためには、それなりの装備が必要ですので紹介します。
スタッドレスタイヤとホイールのセット
スタッドレスタイヤは絶対に必要です。
中古品も有りますが、命に関わるものですので、なるべく良いものを選んでください。
スタッドレスタイヤだけでは走れないのでホイールとセットで購入して下さい。
選ぶ時のポイント
- 中古もあるが命に関わるのものなので、価格よりも性能を重視する(ここをケチると結局高い代償を払うことになります)
- カー用品店よりタイヤ専門店で選ぶ(タイヤ専門店の方が種類が多くスタッフさんも詳しいので、必ず相談して購入して下さい)
ひとくちメモ
タイヤの交換も慣れないうちはタイヤ専門的やガソリンスタンド等のプロにお任せした方が良いです。
ボルトの締めが甘くて走行中に、タイヤが外れてしまう事故を何回も見たことが有ります。
タイヤの交換時期は11月中旬と3月末がピークで混雑しますので、早めに予約した方が良いです。
冬用ワイパー
ワイパーに冬用があるなんて北海道に移住するまで知りませんでした。
夏用ワイパーで降雪時に走行しているとワイパーに氷が付着して全く機能しなくなるので大変危険です。
これも命に関わるものですので必ず購入して下さい。
車種によってサイズ違うので購入前に店員さんに確認した方が良いです。
このような形状のものです。
全体がゴムに覆われていて氷が付着しづらい構造になってます。
選ぶ時のポイント
- 命に関わるのものなので、価格よりも性能を重視する
- 車種によってサイズが違うので店員さんに確認する
- リアガラス用も忘れずに・・・(車種によっては無い場合も有ります)
ひとくちメモ
ワイパー交換はタイヤ交換時に車に積んでおけば、気を利かせたスタッフさんが、ついでに交換してくれることがあります。(強要してはダメですよ!!)
只、万が一の場合が有るので、ワイパーくらいは自分で交換できるようになっていた方が良いです。
ワイパーとガラスが凍結して、くっついてしまうので冬の夜に屋外に駐車する場合はワイパーを立てておいた方が良いです。
スノーブラシ
スノーブラシは車に積もった雪を落とす道具です。
ブラシがついている方の反対側で凍結したガラスの氷をガリガリ削ることが出来ます。
大雪の日は一晩で車が「かまくら」みたいになるので必ず必要です。
折りたたんで小さく出来るものがおすすめです。
車に積でおく用と、家の玄関に置いておく用の2つ購入した方が良いです。
このような形状のものを選ぶと良いです。
選ぶ時のポイント
- 折りたためて小さく出来るもの
- ブラシ、ワイパー、氷削りが付いている多機能なもの
- 2つ必要なので、なるべく安いもの
ひとくちメモ
完全に雪を落とさず走行している車を見かけますが危険なのでやめましょう。
視界が狭くなるし、ブレーキを踏んだ時にルーフから雪が落ちてきてフロントガラスを覆ってしまい前が見えなくなります。
また、道路に雪を落とすことになるので後続車を危険に晒してしまうことになります。
ウォシャー液
ウォッシャー液と聞いて意外に思う方もいらっしゃると思いますが絶対に必要です。
必ず寒冷地対応のものを選んでください。
北海道の道路は凍結防止剤(塩カル)が撒かれてます。
長く走行していると周りや自分が跳ねた塩カルのせいでガラスが白くなり視界が悪くなります。
ウォシャー液は塩カルを除去し視界を回復してくれるます。
走行中にガラスが凍結してきた時にも活躍してくれますので絶対必要です。
高速道路で走行中にウォシャー液が無くなった!!となると最悪なので必ず1つは予備のウォッシャー液を車に積んでおきましょう(私は2つ積んでます)
選ぶ時のポイント
- 寒冷地対応のもの
- 車に積んでおく用は小さくて注ぎやすい形状のもの(2ℓのもので良いです)
ひとくちメモ
ウォッシャー液は普通にコンビニで売ってます。
言い換えれば、それぐらい必要だということです。
一般道を走行中にウォッシャー液が切れた場合は、コンビニでも買えるので問題無いですが、高速道路では悲惨な状況になりますので遠出をする場合は必ず予備を積んでおいてください。
スタックした際の脱出グッズ(スノーヘルパーとシャベル)
スタックとは、雪にタイヤがはまってしまい前にも後ろにも進まなくなる現象のことです。
タイヤがうまく路面とかみ合っていないので。アクセルを踏んでもその場で空転してしまいます。
脱出しようと慌ててアクセルを強く踏み込むと、摩擦で雪が溶けて状況が悪化します。
スノーヘルパーとシャベルは新雪や雪の塊に乗り上げてしまったときに活躍します。
雪が固まっている可能性があるのでシャベルは鉄製で先が尖っているものを選んでください。
スノーヘルパーは硬いプラスチック製とゴム製の柔らかいのが有ります。
状況によって違うのでどちらが良いとは言えません。
スノーヘルパーです。万が一の為にも1つは車に積んでおきましょう。
シャベルは鉄製で先の尖った形状のものを車に積んでおきましょう。
その他のカー用品
ドライブレコーダーやエンジンスターター等、必要なものは他にもありますが、車種によっては対応していないものや、高額なものになるので今回はあえて紹介しておりません。
ハンドルカバー等の細かいものも、あると便利なので必要に応じて都度買い足して下さい。
*冬道を走行していると事故を目撃することが多いです。ドライブレコーダーはできれば購入して頂きたいです。
まとめ
北海道の冬は本当に過酷で必要なものが沢山あります。
一気に全て買うのではなく必要に応じて買い揃えるのが良いと思います。
過酷な冬でも晴れた日には素晴らしい景色が広がりますし、ウィンタースポーツには最高の場所ですので北海道の冬も楽しんで頂きたいです。
(もちろん春、夏、秋の北海道は最高です!!)
皆様の北海道ライフが最高のものになりますよう、お祈りいたします。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。
北海道生活の必需品(室内で使用するもの)も書いてます。
併せてお読みください。
北海道に10年以上住んでみて感じた、北海道の冬を楽しく過ごすコツをまとめました。
冬が来ると憂鬱な気持ちになってしまう方には、是非読んで頂きたいです。
コメント