2024年11月3日にTBS系列で放送されたがっちりマンデー‼︎で北海道生まれのコンビニ「セイコーマート」紹介されました。
コンビニ業界の大手3社も北海道だけは「セイコーマート」に勝てません。
なぜ北海道では大手3社が「セイコーマート」に勝てないのでしょうか?
今回の記事では北海道のコンビニ王者「セイコーマート」について紹介します。
セイコーマートが北海道民に愛される理由
先ずは、2023年のコンビニ店舗数をご覧ください。
チェーン名 | 全国の店舗数 | 北海道内の店舗数 |
---|---|---|
セブンイレブン | 21,111 | 995 |
ファミリーマート | 16,314 | 679 |
ローソン | 13,735 | 239 |
セイコーマート | 1,169 | 1,047 |
全国的にはセブンイレブンが圧倒的ですよね。
でも北海道では、セブイレブンでさえも「セイコーマート」には店舗数では勝てないことが分かって頂けると思います。
なぜ「セイコーマート」は北海道民に愛されているのでしょうか?その理由について迫っていきます。
人口が少ない地域や離島にも出店する
「セイコーマート」は北海道から買い物難民をゼロにするという思いから、人口の少ない地域や離島にも出店しています。
北海道内の地方自治体から出店の依頼があった場合も基本断らず出店し、今や北海道内の人口カバー率は驚異の99.8%‼︎
「セイコーマート」の北海道愛を感じますね。
北海道民に愛される理由がわかります。
ホットシェフ(店内調理)がある
「セイコーマート」にはホットシェフと呼ばれる店内でお弁当、おにぎり、唐揚げなどを調理して出来立てを提供してくれるコーナーがあります。
(*一部ホットシェフを導入していない店舗もあります)
人手不足などの影響で店内調理は不利に思えます。
実際に全国で店舗数1位のセブン-イレブンと2位のファミリーマートは、一部のカウンターフーズを除き、おにぎりや弁当などの店内調理を導入していません。
しかし「セイコーマート」は店内調理で成功しています。
それはなぜなんでしょうか?
商品のブレを解消した
「セイコーマート」は1994年にホットシェフ事業を立ち上げました。
立ち上げ当初は、全ての店舗で同じ味や仕上がりにするのに苦労したそうです。
しかし、製造機器の進化や食材供給体制の整備により、商品のブレを解消することができたことがホットシェフ成功の要因の一つです。
飲食店の代わりなれた
「セイコーマート」は人口の少ない地域にも出店しており、店舗の周辺に飲食店が存在しない場合があります。
そのため、作りたてのおにぎりや弁当を店内のイートインコーナーで食べ、あたかも飲食店のように店を利用する方が多いそうです。
そうした期待に応えることで、地域になくてはならない店としての地位を固めています。
長距離輸送の弱点を補った
物流網を整備したとはいえ、製造から納品まで時間のかかる場所や離島では、お弁当やおにぎりなどは店舗に到着後の販売時間が短くなってしまいます。
販売時間が短くなると、販売数量を読みにくくなり廃棄を多く出してしまう原因になってしまいます。
ホットシェフは当日の客足を見ながら臨機応変に調理できるので、この問題を解決するのに最適でした。
ホットシェフは離島に出店するために考えられたそうですよ。
通常なら難しい立地の出店は諦めるのに、離島の方々のために出店する方法を考え抜くなんて「セイコーマート」の愛を感じますね!!
お惣菜の種類が豊富
「セイコーマート」は食品スーパーの代わりになる店舗も多いため、野菜や日配品が充実しています。
自社工場で製造する冷凍食品のほか、コンビニでは扱いづらい精肉を冷凍肉で用意するなど、地域密着の品ぞろえを拡充しています。
特に驚くのが1人用の小さなお総菜です。
種類は数十もあり価格も安めに設定されており、味も美味しいです。
大手3チェーンとの明らかな差別化商品として定着しています。
お惣菜売り場は沢山の種類がズラッと並んでいて圧巻です。
大きさも丁度良く、美味しいので、お惣菜欲しさについつい「セイコーマート」を選んでしまいます。
価格が安い
「セイコーマート」は他のコンビニに比べて価格が安いです。
他のコンビニは東京を中心に価格が設定されてますが、「セイコーマート」は北海道の経済に合わせた価格設定にしているそうです。
そのため、「セイコーマート」はプライベートブランドに力を注いできました。
その取り組みはコンビニ業界としては古く1995年から初めていて、今や1000種類もあるそうです。
しかも北海道産なので品質が高いものが多く、プライベートブランドの売り上げは全体の半分を占めるまでとなっています。
プライベートブランドの工場は道内各地にあるので、輸送費削減にも繋がるみたいですよ。
例えば、札幌から稚内の店舗に配送して、その帰りに稚内の工場から札幌に配送すれば運賃も安く効率的になります。
まとめ
今回は北海道発祥のコンビニ「セイコーマート」について書きました。
「セイコーマート」の北海道愛を感じて頂けたと思いますし、「セイコーマート」も北海道民から絶大な支持を得ていることを理解して頂けたと思います。
ちなみに「セイコーマート」はコンビニの顧客満足度調査で9年連続で1位を獲得してます‼︎(2024年時点)
私も北海度に住んでいる時は「セイコーマート」ばかりに行ってました。
冬の出張で地方に行った時に猛吹雪に遭ってしまい困った時も「セイコーマート」は営業してくれていて助かったことが数回ありました。
そんな北海道民に愛されている「セイコーマート」ですが、実はコンビニ事業に乗り出したのは1971年と古く、北海道でノウハウを蓄積した結果だと思います。
茨城と埼玉にも「セイコーマート」の店舗がありますが、それはコンビニ事業に進出して間も無い頃に、この流れに賛同した店がそのまま残っているだけで、本格的に本州進出することは考えてないそうです。
もし北海道にご旅行に行かれた際は、是非「セイコーマート」にもお立ち寄りください‼︎
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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