北海道から岡山へ!!猫を連れて真冬にフェリーで引越した体験談

2023年の11月に岡山に転勤を命じられました。
北海道から岡山への長距離移動で時期は真冬の2月!!!

人間はなんとかなりますが猫は大丈夫なのか、正直不安に押し潰されそうになりましたが、結果は無事に引越しを終える事が出来ました。

この記事では、私達がこの難題をクリアするために準備して来た事や、気をつけた事を書いてます。

少しでも同じような境遇の方の参考になれば幸いです。

目次

事前にしておいた方が良い事

ここでは事前に準備しておいて良かった事を書いてます。
準備を怠って後悔するのは絶対に避けたかったので、準備には力を注ぎました。

移動手段を決める

移動手段を決めると言っても、我が家で優先されるべきは猫なのでフェリー1択でした。
特に我が家にはエキゾチックショートヘアの みかん がいるので、飛行機での移動は難しいです。

短頭種の猫は飛行機に乗せられない?!

エキゾチックショートヘア、ヒマラヤン、ペルシャなどの短頭種の猫は、鼻が短く口腔の面積が狭いという骨格の特徴から、ほかの種類の猫のように上手に体温調整を行うことができません。

その分フライト中に体調を崩したり、死亡してしまったりするリスクがあるので、搭乗を断わられるケースがあるそうです。

今回は細心の注意をはらい飛行機での移動を断念しました。

飛行機以外の交通手段を調べたところ、苫小牧港〜敦賀港間のフェリーにはペット同伴で泊まれる部屋があることを知り、すぐに予約しました。

フェリーに乗っている時間は21時間ですが一緒の部屋で過ごすことが出来るので安心です。
家族交代で猫の世話をしながらの船旅になりそうです。

フェリーを予約するときの注意点

ペット同伴の部屋は数が少なく、予約で埋まってしまう可能性があるので、早めに予約することをおすすめします。
航路やフェリー会社によってはペット同伴の部屋自体が無い場合がありますので事前に確認しておいてください。
規約も一般の乗客に比べて厳しくなるので事前に確認しておくと安心です。

猫用のゲージを購入して慣らしておく

私が飼育している猫の梵です。
新しいゲージに慣らすためにゲージをリビングに置いてます。

普段病院に行く用のゲージは猫達にとっては恐怖の対象でしか無く、入れるのにも猫達の抵抗が激しく一苦労でしたので、引越し用にゲージを3つ購入しました。

普段から入りなれたゲージの方が、猫達も安心できると本に書いてありましたので、新しく購入したゲージを、リビングに置いて普段の猫ベッドとして使用することにしました。

幸いなことに、新しいもの好きの梵がすぐに入ってくれたので、他の猫達の新しいゲージに対する警戒心が薄まりました。

猫用のハーネスを購入して慣らしておく

私が飼育している猫の梵です。
ハーネスの練習中です。
私が飼育している猫の梵です。
ハーネスの練習中です。

猫達には、ハーネスに早く慣れてもらう必要性があるので、早めに購入しました。
先ずは、一番脱走の可能性がある梵からです。

どうしても暴れてしまうので、梵の大好きなチュールを与えながら装着しました。
最初のうちは嫌がってましたが、1時間位装着したままで遊んであげてたら、すっかりなれた様子でした。

装着していない時も、ハーネスはリビングに置いておき匂いをつける等、早く慣れてもらうようにしました。

猫の健康診断とワクチン接種を済ましておく

ワクチンの接種はフェリーの規約にも書かれているので必須です。
猫の健康のためにも早々に済ませておいた方が良いです。

我が家も早々に予約して、猫達のワクチン接種を済ませておきました。

引越し当日の事

今回の引越しは真冬に猫を連れて北海道から岡山までの長距離移動でしたので、特殊な事が多々有りました。
ここでは特殊な事も含めて引越しの荷出しから荷受けまでの事を書いています。

引越しの荷出し

引越しの荷出し作業の最中は一室を猫専用の部屋にして猫達に少しでもストレスを与えないように配慮しました。

私が飼育している猫のみかんです。
ゲージの中で固まっています。

みかんは猫部屋に置いておいたゲージの中で固まっていました。

小梅と梵も不安そうにキャリーケースの中で過ごしてました。

引越しの荷出し作業中は猫達を専用部屋に入れていたので、脱走の恐れも無く引越し作業はスムーズ進み2時間程度で終わらせる事が出来ました。

フェリーが出港するまで

苫小牧東港の待合室にて待機してます。

苫小牧東港から敦賀港行きのフェリーは23時30分出港予定です。

船の搭乗開始は出港の1時間前からなので、それまでは待合室で待機です。
猫達はありがたい事に待合室では鳴くことも無く、おとなしくしてくれました。

新日本海フェリー様のご配慮で私達は最優先で搭乗させてくださる事になりました。
おかげ様で猫達を先に客室に運び入れ、後から車を船に乗せる事が出来ました。
これは本当にありがたかったです。

今回乗船するフェリーはすいせんです。

余談ですが今回乗船するのは「すいせん」になります。
「すずらん」と「すいせん」にはペットと同じ部屋で過ごせる「ステートルーム ウィズペット」が用意されているので本当に助かりました。

船内での様子

23時30分に苫小牧東港を出港したフェリーは敦賀港に翌日の20時30分に到着します。
21時間フェリーで過ごす事になります。

基本的に小梅とみかんはキャリーケースの中から出て来ませんでした。
大きなエンジン音と揺れが怖かったのだと思います。

2匹共に食欲は無く心配でしたが好物の「とろリッチ」(ちゅーるみたいなもの)は舐めてくれたのでホッとしました。

梵は泣き叫びながら船室内をうろうろしてました。
食欲は有りましたが、船酔いをしたのか嘔吐も沢山しました。

人間も揺れと猫の鳴き声と不安から殆ど寝る事が出来ませんでした。
海が時化ていたので、船は結構揺れました。
酔い止めの薬を飲んでおいて本当に良かったです。

船室(ステートルーム ウィズペット)について

ペットと一緒に過ごせる部屋(ステートルーム ウィズペット)にはベッドが2床、シャワールーム、トイレと洗面所、テレビ、冷蔵庫、電気ケトル、コート掛け、が設置されており人間は快適に過ごす事が出来ます。
スリッパと衣類の消臭剤(ファブリーズみたいなもの)も有りました。

ペット関連の物は、大きめのゲージが1台、大きめのペットシートが2枚と新聞が有りました。

ベッドの下は空間になっていたので、梵がそこで嘔吐してしまい掃除が大変でした。

シャワールームは床がコンクリートで冷たいので冬場は船内に有る大浴場を使用することをおすすめします。

船内の施設について

「すいせん」は本当に大きなフェリーで、船内には快適に過ごす為の施設が多数用意されています。
只、今回は猫の事が心配だったので殆ど船室で過ごす事になりました。

その中でもいくつかの施設は活用させて頂いたので紹介します。

レストラン

「すいせん」には立派なレストランが用意されています。

味は美味しくて船内調理だと思えない程でした。
価格も良心的で個人的には大満足です。

只、営業時間は短くて食べ損ねてしまう可能性が有るので注意が必要です。

新日本海フェリー(すいせん/すずらん)のレストランは朝昼晩の各1時間しか営業しないので注意が必要です。(2024年2月時点)

朝の部 8時 〜 9時
昼の部 12時 〜 13時
夜の部 18時 〜 19時

上記以外の時間は営業していないので注意が必要です。

カップラーメンコーナー

カップラーメンコーナーの画像です。
レストランの営業時間に間に合わず食べ損ねてしまった場合にも活用できます。

船内で食べるカップラーメンは格別でした!!
是非一度ご賞味ください。

大浴場

ペットと一緒に過ごせる部屋(ステートルーム ウィズペット)にはシャワールームが用意されてますが、床がコンクリートで冷たいので冬場は船内に有る大浴場を使用することをおすすめします。

大浴場は想像以上に広く、清潔で快適でした。
景色を見ながら入浴できるので、最高に気持ち良かったです。

大浴場も営業時間が決まっているのでご注意下さい。

船内に持ち込んで良かった物

  • 普段使い慣れた猫用のトイレ
     猫用のトイレは必須です。普段使い慣れたトイレを船室に持ち込んだので猫達は粗相する事が無かったです。
     ペットシートの予備も用意した方が良いです。
  • 普段使っていた猫ゲージ
     キャリーケースとは別に、普段使っていた折り畳み可能な猫用のゲージを持ち込みました。
     ゲージの中に丸い形の爪研ぎと、猫用のトイレを設置しました。
  • 「とろリッチ」(ちゅーるみたいなもの
     普段食べているカリカリは殆ど食べませんでしたが、大好物のとろリッチは3匹共食べてくれました。
     若くて健康な猫は2、3日食べなくても平気らしいので、無理して食べさせようとはしなくて良いと思います。
  • サニーシールド
     船室の汚れを掃除するのに重宝しました。
     一緒に雑巾ウエットティッシュが有れば最強です。
  • きえーる
     嘔吐で汚れた梵の体を拭くのにはきえーるを使用しました。
     猫用のブラシも有れば便利です。
  • マジックソープ
     身体を洗うのにも食器等を洗うのにも使用できて本当に助かりました。
     小さい容器に詰め替えて持っておくと便利です。
  • 酔い止め薬
     冬の日本海航路は思った以上に揺れました。
     猫達の為にも人間がダウンしないように気をつけた方が良いです。
     錠剤よりもドリンクタイプの方が効き目が強いらしいですが、私達は錠剤で大丈夫でした。
  • 持ち運び可能な小型スピーカー
     船のエンジン音が大きかったので小型スピーカーで静かな音楽をかけてました。
     緊張がほぐれて、睡眠の導入にも繋がるのでおすすめです。
     *他の方への配慮も忘れず、音量には気をつけましょう。

上で紹介したサニーシールドきえーるが気になった方はこちらからどうぞ。

船内で使わなかった物

  • ノートパソコン
     フェリーが出港して暫くすると携帯もwifiも全く繋がらなくなるので、使う事は無かったです。
  • 本やマンガ
     揺れが激しかったのと、猫の事が心配すぎて全く読む気になりませんでした。

引越しの荷受け

引越しの荷物が届く日は作業をスムーズに進める為、猫達はキャリーケースと水とトイレを設置したお風呂場に閉じ込めておきました。

猫達の為にも荷受けにかかる時間をできるだけ短縮したいので、工夫して良かった事を紹介します。

引越し業者さんにカラーテープの説明を行い、部屋にカラーテープの札を貼っておく

引越しの荷造り際に、どの部屋に運べば良いか識別出来るように家具や箱にカラーテープを貼り付けておきました。


引越し業者さんに黄色はリビング、青色は書斎等、各部屋に持ち込むテープの色を説明し、部屋の入り口にはテープの色を記した札を貼り付けておきました。
これのおかげで、私たちが指示できない場面でも、引越し業者さんは間違う事無く部屋に物を運んでくれました。

トラック付近で待機しておく

私は外のトラック付近で待機し、引越し業者さんからの質問の受け答えや箱の数量確認を行いました。
カラーテープを貼る等してスムーズに荷受け出来るように努めましたが、トラック付近に待機する事によって、細かい指示や質問への応対が出来て大成功でした。
荷受け時での数量の確認も同時に出来るので時短に繋がりました。

なるべく早く荷解きを行う

荷受けが終わった後は、なるべく早く荷解きを行う事をおすすめします。
空になったダンボールは引越し業者さんが1回だけ回収してくれますが、時間をかけ過ぎると引越し業者さんにも迷惑がかかりますし、空のダンボールが室内に有る状態が続くので景観が悪いし、圧迫されて部屋も狭く感じてしまいます。
荷解きの途中で景観が悪いからと引越し業者さんに回収をお願いしてしまうと、残りは自分で処分しなければならないのでお金と労力の無駄となってしまいます。

まとめ

今回の転勤は私にとっても想定外で、かなり動揺してしまいました。
そんな中でも、冷静かつ迅速に行動出来たのは家族や猫達のおかげです。
改めて家族や猫達の大切さを痛感しました。

色々な方のご協力や読者の皆様の応援のおかげで無事に猫達を連れて岡山まで移動する事が出来ました。

荷受け後の事を追記しますと荷解きが終わり家が落ち着くと、慣れた家具達に安心したのか猫達も落ち着きを取り戻しました。
もし引越し後、猫達の不穏が続いているようでしたら、荷解きと片付けのペースを上げてみるのも良いと思います。

猫を連れて真冬に北海道から岡山に引越しするのは本当に過酷で、もう二度と経験したくないのが本音ですが、せめてこの経験が同じような境遇の方の参考になればと願います。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

私が飼育している猫の小梅です。
日向ぼっこを楽しんでます。

新居で日向ぼっこをしている小梅です。
本当に幸せそうです。

引越しが決まりバタバタしているな中で、引越しの見積もりを数社に出して選定するのは本当に大変ですよね。
私は「引越し侍」という引越し見積もり一括サイトを活用しました。
引越しの概要や希望を登録すると最大10社から見積もりが入るので、自分の希望に沿った業者と契約するだけです。
自分で引越し業社を探す手間が省けますし、一社づつに概要や希望を伝える手間も大幅に省けます。
是非活用してみてください。

猫を連れての引越し体験談をもっとご覧になりたい方はこちらから

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