古民家改修やDIYでは、切断作業の多さと粉じん対策が大きな課題になります。
実際に現場で使ってみて「これは手放せない」と感じたのが、マキタ(Makita)125mm充電式防じんマルノコ KS511DZでした。
バッテリー式で使用場所を選ばず、集塵機と接続すれば木くずがほとんど散らばらないのが大きな魅力です。
本記事では、古民家改修の現場で実際に使った感想をもとに、DIY初心者にもおすすめできる理由と注意点を詳しく紹介します。
実際に使った環境と用途

今回KS511DZを使用したのは、築年数の古い木造住宅の改修現場です。
床板の張り替え、根太の調整、合板や下地材のカットなど、屋内作業が中心でした。
電源が取れない部屋や、延長コードを引き回したくない場面が多く、工具の取り回しや粉じん対策が特に重要になる環境です。
バッテリー式で使用場所を選ばない快適さ
KS511DZを使ってまず感じたのは、バッテリー式の自由度の高さです。
18Vバッテリー仕様のため、コンセントの位置を気にせず、切りたい場所にそのまま持って行って作業できます。
延長コード不要というだけで、作業準備の手間が大きく減り、「思い立ったらすぐ切れる」という感覚が非常に快適でした。
古民家改修のように作業場所が頻繁に変わる現場では、このメリットは想像以上に大きいと感じます。
切断のしやすさと125mmサイズの安心感

125mmサイズのマルノコは、大きすぎず小さすぎず、DIY初心者でも扱いやすいサイズ感です。
実際に使ってみても、本体の取り回しが良く、視界を確保しながら切断ラインを確認できました。
床板や合板、30mm前後の材であれば無理なく切断でき、古民家改修で必要な作業は十分にカバーできます。
恐怖感が少ないため、初心者でも落ち着いて作業できる点は大きな安心材料でした。
集塵機と接続すると木くずがほとんど散らばらない
KS511DZの最大の魅力は、防じん仕様で集塵機と直接接続できることです。
ホースをつないで切断すると、木くずや粉じんをその場で吸い込み、床や材料の上にほとんど残りません。
以前は切るたびに掃除が必要でしたが、このマルノコを使うようになってからは掃除の回数が大幅に減りました。
畳や既存床を傷つけたくない場所でも安心して作業でき、屋内作業の快適さが一段階上がったと感じています。
無線連動「非対応」でも十分だと感じた理由
KS511DZは、集塵機との無線連動には対応していません。
しかし実際に使ってみると、この仕様が不便だと感じることはほとんどありませんでした。
むしろ、古い集塵機やマキタ以外の集塵機でも接続できる柔軟さは大きなメリットです。
スイッチ操作がひと手間増えるだけで、手持ちの集塵機をそのまま活かせるのは、DIYや個人改修では非常に助かります。
DIY初心者目線で感じた扱いやすさ

防じん性能のおかげで粉じんを気にせず作業に集中でき、取り回しの良さから無理な姿勢になりにくい点も印象的でした。
結果として、安全面でも安心感があります。操作自体もシンプルで、初めて使う人でも迷いにくく、「失敗しにくい工具」だと感じました。
DIY初心者におすすめできる理由は、こうした使いやすさの積み重ねにあります。
購入前に知っておきたい注意点
KS511DZは本体のみのモデルです。
以下のものはすべて別売となります。
チップソー、18Vバッテリー、充電器、プラスチックケース、集塵機。
すでにマキタ18Vシリーズを使っている方であれば、充電器とバッテリーは購入する必要はありませんが、初めて導入する場合は追加費用を想定しておく必要があります。
マキタKS511DZのスペック

基本仕様
マキタKS511DZ
- 電源方式:18V 充電式(バッテリー式)
- 刃径:125mm
- 最大切込深さ:約43〜45mm
- 集塵機接続対応:あり
- 無線連動:非対応
- バッテリー:別売
- チップソー:別売
- 充電器:別売
- プラスチックケース(収納):別売
まとめ

マキタ 125mm充電式防じんマルノコ KS511DZは、実際に使ってみて古民家改修の必需品だと感じました。
バッテリー式で使用場所を選ばず、集塵機と接続すれば木くずが散らばらないため、屋内作業が格段に快適になります。
無線連動非対応という仕様も、古い集塵機や他社製集塵機を使える柔軟さにつながっています。
付属品が別売という点を理解したうえで選べば、DIY初心者から本格的な古民家改修まで、長く頼れる相棒になる一台です。
- バッテリー式なので電源のない古民家や屋外でもすぐに作業できる
- 延長コード不要で、作業準備と片付けの手間が大幅に減る
- 125mmサイズで取り回しが良く、DIY初心者でも怖さを感じにくい
- 切断ラインが見やすく、狙った通りにカットしやすい
- 集塵機と接続すると木くずや粉じんがほとんど散らばらない
- 屋内作業でも掃除の回数が減り、作業効率が上がる
- 無線連動「非対応」な分、古い集塵機やマキタ以外の集塵機も使える
- マキタ18Vシリーズとバッテリーを共用できるのが便利
- チップソーは付属していないため別途購入が必要
- 18Vバッテリー、充電器、プラスチックケースもすべて別売
- 集塵機がない場合、防じん性能を最大限活かせない
- 125mmサイズのため、厚みのある角材や大断面材には不向き
- 無線連動に対応していないので、集塵機のON/OFFは手動

