其の65　ゾウカブトのゾウちゃん

○月○日（土）晴れ

今日はゾウカブトのゾウちゃんとお友達になりました♪

ゾウちゃんは勉強が大好き。

特に数学が好きで、数字を見ているとニコニコしちゃうんだって！！

カブは数字を見るとすぐに眠くなるよ（笑）

今日もカブは、秋風を感じながらボォっとしてました。

カブ 「あれ？ブツブツと誰かが喋る声がする・・・」

ブツブツ・・・

カブ「ワァ！！大きなカブトムシさん！！」

カブ 「こんにちわ！声に出して何を読んでいたの？」

ゾウ 「ああ、勉強をしていて、無意識に声が出ていたんだわ。ごめんね」

大きなカブトムシさんは、優しい声で話してくれました。

カブ 「何の勉強？」

ゾウ 「数学だよ。僕はね、数学が大好きなんだ！！」

ゾウ 「とくに、数字のゼロが良い・・・」

うっとりとした声で話してくれました。

カブ 「ゼロ？0,1,2,3の0？」

ゾウ 「そうだよ！！ゼロは世紀の大発見だからね！！」

ゾウ 「僕は、沢山勉強して大学に行きたいんだよ」

カブ 「それは凄いね！！」

カブは、大きなカブトムシさんと、もっとお話がしたくなりました。

カブ 「僕は、ヘラクレスのカブちゃんです！」と自己紹介。

「僕は、ゾウカブトのゾウちゃんです」

カブ 「そうだ！！良いものを作るから、ちょっと待ってて！」

いそいそと準備♪

カブ 「ゼロの形といえば、ドーナツ！！」

ゾウ 「すごーーーい！！ゼロだぁ！！」

「ジュワァァァ〜」

ドーナツを揚げる音と香りが広がります！！

ゾウちゃんも、ドキドキしながら待ってます。

カブ 「できた〜♪」

粉砂糖をたっぷり振ります♪

カブ 「完成〜！！」

カブ 「ハイ！！どうぞ〜♪ゼロの形といえば、ドーナツで〜す♪」

ゾウ 「ワァァァァ！！美味しそう！！」

ゾウ 「いただきま〜す！！」

パクッ！！

ゾウ 「・・・美味しい・・・」

ゾウ 「カブちゃん！！すごく美味しいよ！！」

パクパク！！モグモグ！！

カブ 「良かった〜」

カブ 「もっと食べる？」

ゾウ 「いいの？嬉しい♪」

カブはどんどんドーナツを揚げました。

ゾウちゃんは、次々に食べて行きました！！

ゾウちゃんは、ドーナツのお礼に、カブに数学を教えてくれました。

でも、カブは眠くなって寝ちゃった（汗）

ゾウちゃんも、ドーナツでお腹がいっぱいになって、眠くなったみたいで、二人でお昼寝をしました。

勉強も、ドーナツもほどほどにしないと、と思った一日でした。