其の38　みんな違って当たり前

○月○日（日）雨のち晴れ

今日は朝から小雨。

最近、家主さんから傘を借りたから、やりたかった事を妄想したよ。

ちょっとションボリもしたけど、新しい考え方を学んだ日でした。

あっ！！

雨だ！！

カブは、また妄想が始まってしまいました。

えへへ、傘をさして・・・

夢だけど・・・

夢じゃなかった〜〜！！

メイちゃんと一緒にバスを待つ妄想！！

でも、なんか物足らない・・・

やっぱりトトロがいないとね・・・

トトロはいないけど・・・

ハッッ！！！

一つ思いついちゃいました。

カブの悪いところです。また妄想を叶えたくなりました・・・

あの〜ミカンさん・・・

ネコバスの役をやって頂けませんか？

ミカン 「ヤダ」

カブ 「お願いです！どんぐりの代わりにサンドウィッチを持って来ました！！」

とミカンさんにお願いしてみました。

ミカン 「猫はサンドウィッチを食べないニャ。梵にでも頼んでみたら？ミカンは眠いよ」

めんどくさくなったミカンさんでした。

ミカン 「おやすみ」

結局断られてしまいました。

アッ！！

梵ちゃんだ！！

パァァァァン！！！

サンドウィッチが飛びました。

梵 「遊ぼうよ！！」

ぎゃああああ！！

やっぱり梵ちゃんはダメだぁ！！

すっかり妄想から覚めたカブは家に帰りました。

お家でしょんぼりしていたら、オーちゃんがたまたま通りすがりました。

オー 「天気も良くなったし、外でコーヒーを飲もうと思ったんだ」

カブ 「良かったら、ウチでサンドウィッチを食べていかない？」

嬉しそうに、オーちゃんが来てくれました。

今日の出来事を話すと・・・

オー 「どんぐりがサンドウィッチになるのが、カブちゃんらしいね」と笑ってくれました。

カブ 「どんぐりは食べれないからね！ちょうど、すぐに作れたのがサンドウィッチだったんだよ」

オー 「すぐ、作れるんだね〜！凄いね〜！」

カブ 「ジャーン！！」

梵ちゃんに投げ飛ばされたけど、頑丈なホーローの容器のおかげでサンドウィッチは無事でした（汗）

オー 「うわ〜美味しそう！！僕、サンドウィッチ大好きなんだよね！！」

オー 「美味しい〜♡」

カブ 「コーヒーも美味しいよ！！」

カブ 「ごめんね、急に誘って・・・一人の時間も大切なのに」

オー 「こんなに美味しいサンドウィッチが食べれるなら、いつでも呼んでよ！！」

カブ 「えへへ」

カブ 「そう言えば、今日も梵ちゃんと仲良く出来なかったよ・・・ぶん投げられたよ・・・どうしたら仲良く出来るんだろう？」

オー 「あはは！相手は猫だからね！梵ちゃんの行動は猫的には正しいよ」

オー 「そして、仲良くなりたいと思っているカブちゃんも、良い事だと思うよ」

オー 「ただ、種族や考え方が違うと、お互いの”正しい”がぶつかるから、分かり合えるのが難しいよね！逆にみんな同じ考えだと進化しないしね！」

オー 「自分と相手は、考えが違うのが当たり前と理解する事が大切だと思うよ」

オー 「カブちゃんと梵ちゃんでは、違って当たり前！仲良く出来なくても悩む事はないさ！」

オー 「でもね、逆を言えば梵ちゃんとの”違い”を知る事で、仲良くなるのに近づいていけるんじゃないかな」

カブ 「そうかぁ〜」

確かに、皆それぞれ違って当たり前だよね。

梵ちゃんの事、何も知らないなぁ・・・

カブ 「アッ！！良かったら全部食べて！！」

オー 「やった〜〜！！」

いつもは、ちょっと難しいオーちゃんの言葉ですが、今日は特に嬉しかったの。

こんにちは！！

オーちゃんが帰った後、再び梵ちゃんの所に行きました。

梵ちゃんは、お腹いっぱいのときは穏やかなんだね〜（笑）

いつでも遊びたいわけじゃないんだね。

少し仲良く出来たよ♪

それぞれの違いを少しづつ知っていこうと思った一日でした。