突然ですが、我が家では掃除機をやめました。
とはいっても掃除をやめたわけではないです。
掃除には掃除機をやめて「棕櫚(しゅろ)ほうき」と「柿渋はりみ(和風チリトリ)」を採用することにしました。
この記事では「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」の感想とメリット・デメリットについてまとめました。
「棕櫚ほうき」を採用することになった経緯
充電式掃除機を使用してましたが、長年使用していくうちにバッテリーが劣化してきて、フルに充電しても徐々に使用できる時間が短くなってきました。
新しい掃除機の購入も考えましたが、結局数年で使用できなくなるのと、毎年新しいものが発売され「最新のものが欲しい」という気持ちから開放されるため、掃除機自体とお別れすることにしました。
掃除機を買う代わりに、昔から日本で使われている「棕櫚(しゅろ)ほうき」と「柿渋はりみ(和風チリトリ)」を購入することにしました。
幸いなことに、私が住んでいる倉敷市には老舗の金物屋が今も健在なので、「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」を簡単に購入することができました。
株式会社白神商店
- 住所:岡山県倉敷市本町2-13
- 電話:086-422-0323
「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」の特徴
「棕櫚(しゅろ)ほうき」の特徴
「棕櫚ほうき」は数百年の歴史があるといわれている伝統的なほうきで、油分が多いため水に強く、耐久性が高いのが特徴です。
棕櫚の繊維が埃や毛などの細かいゴミをくっつけるため、目に見えにくい小さなほこりも舞い上がらずに取ることができます。また、繊維自体に油分があるので、ワックスとは違うツヤを出す効果もあります。
プラスチックのほうきとは違い、静電気も発生しません。
階段などの角にもピタリとフィットしゴミや埃を掃き出すことができます。
原料となる棕櫚の木はヤシ科の植物で、その皮は「棕櫚ほうき」をはじめとする様々な棕櫚製品に使われます。
棕櫚の木の皮の特徴
棕櫚の木の皮は、数ある天然繊維の中でもすぐれた性質があり、細く弾力があってしなやかで、耐久力・荷重力が強く、水の中でも腐りにくく、古くから縄やロープや網などに盛んに利用されました。
「棕櫚ほうき」や「棕櫚タワシ」もこの棕櫚の特性を生かして作られており、自然素材でありながら丈夫で長持ちします。
「棕櫚ほうき」のメンテナンス方法
「棕櫚ほうき」のメンテナンスは簡単で、基本的には未使用時に吊るして保管しておくだけでOKです。
穂先にクセが付いてしまわないよう、立てかけて置いたままにすることは避けてください。
エアコンの近くや乾燥する場所に置くと、竹の柄が割れたり、穂先が広がる事がありますので、乾燥を感じたら霧吹きで水を吹きかけてください。
使用後に綿埃や細かいゴミが穂先にまとわりつく場合がありますが、気になったときに手で埃を払い、軽く濡らした雑巾で穂先を拭くことで、良好な状態の穂先を維持することができます。
また、長く使い込んでいく中で汚れや掃きグセが付いてしまった場合は、水で洗い流すのがおすすめです。
棕櫚は水に強く乾きも速いので、汚れを水で洗い流した後水気を切り、吊るして乾かせばまた美しい状態へ戻ります。
穂先が開いてしまった場合は乾かしている最中にヒモで縛っておけば元通りに戻ります。
「棕櫚ほうき」は正しく扱えば、安いものでも10年以上、高いものだと30年以上使用できます!!
「柿渋はりみ」の特徴
「柿渋はりみ」は厚紙を張り合わせ、柿渋を塗って作った紙製ちりとり(はりみ)です。
外枠に竹をはめ込んでありますから、しっかりした「強度・耐久性」、そして適度な「弾力と軽さ」を兼ね備えたちりとりです。
柿渋は自然塗料なので静電気がおきず、集めたゴミが「柿渋はりみ」の表面にまとわりつくことがありません。
集めたゴミや埃を、ゴミ箱などに落とす際にもサラサラっとストレスなく落ちていきます。
「棕櫚ほうき」で集めたゴミや埃を「柿渋はりみ」に掻き入れる場合、「柿渋はりみ」の「背」の部分をそっと押さえると、湾曲した間口部分がピタリと床に接地します。
その状態で掻き入れて頂くと、効率よく「柿渋はりみ」にゴミや埃を収めることができます。
「柿渋はりみ」のメンテナンス
「柿渋はりみ」を長く使用しているうちにの間口部分が波打ってしまい、ゴミやホコリを入れにくくなってしまう場合があります。
そうした場合は、「柿渋はりみ」の間口の両端を持ち、中心部分をしならせるようにゆっくり押せば、間口の「波うち」を修正することができます。
それ以外のメンテナンスは特に必要ありません。
「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」を採用した感想
結論から申しますと、メリットが大きく大成功でした!!
使い慣れれば、仕上がりは正直、掃除機との違いを感じることができませんでした。
(ちなみに掃除機は某有名メーカーのコードレス掃除機を使用してました)
むしろ軽くて扱いやすく、細いところにも入っていけるので、全体的に家が綺麗になった気がします。
もちろん、床に寝そべっても、裸足で歩いてもザラザラ感は全くないです。
そして音も大変静かなので、マンションなどに住んでいても時間を選ばず掃除することができます。
「柿渋はりみ」も床にピタリとフィットして、効率よくゴミや埃を収めることができます。
唯一の欠点は掃除機かけは3LDKの2階建てで、20分程度で終わっていましたが、「棕櫚ほうき」の場合だと25分になったことくらいです。
見える場所に掛けておいても、おしゃれでカワイイのでテンションが上がります!!
メリット・デメリットについて
ここでは「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」のメリット・デメリットについてまとめました。
メリット
- 掃除機に比べて圧倒的に軽い
- 掃除機に比べて圧倒的に価格が安い
- メンテナンスも掃除機より楽
- 音が静かで掃除の時間を選ばない
- 電気代がかからない
- 新製品の掃除機が発売されても気にならない
- 収納場所に困らない(見える場所に掛けておいてもおしゃれ)
- 「棕櫚ほうき」の油で床がツヤツヤになるのでワックがけが不要
- コンセントの場所を気にしなくて良い
デメリット
- 掃除機に比べて時間がかかる
- 毛足が長いカーペットには向かない
- 広い家やものが多い家には向かない
まとめ
今回は「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」の感想とメリット・デメリットについてまとめました。
ものが少ない我が家にとってはメリットの方が大きくて、大成功でした。
掃除機を買うということからも、一生解放されたと思うと嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
今後も、「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」で掃除が完結できるように、ものを増やさず、家も徐々に小さくできるようにしていきたいと思います。
「棕櫚ほうき」と「柿渋はりみ」は掃除機が嫌いな猫を飼っている方にもおすすめです!!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。
ここで我が家の愛用品を紹介しています。
実際に使用しておすすめできると感じた物だけをピックアップしました。
是非ご覧ください。