突然ですが、皆さんは写真を何で撮影してますか?
大多数の方が、写真はスマホかデジカメで撮っていて、フィルムカメラを主に使っている方は少数派だと思います。
フィルムが全盛期に比べて、激減してしまった昨今ですが、フィルムを製造していた企業はどうなったのでしょうか?
気になったので調べてみたところ、富士フイルムという企業は今でも存続していました。
しかも富士フイルムの売り上げは年々増加しているらしいです。
主力だったフィルムの売り上げが激減しているのに、売り上げが上がっているって凄いと思いませんか?
今回の記事では富士フイルムの売り上げ増加の理由ついて書きました。
是非最後までご覧下さい。
富士フイルムとは?
富士フイルム株式会社(現 富士フイルムホールディングス株式会社)は1934年(昭和9年)に写真フィルムの国産化を目指すため、大日本セルロイド(現・ダイセル )の写真事業を分社化するカタチで設立された。
それ以降、フィルムの売り上げを伸ばしていましたが、2000年以降急速なデジタル化の流れに逆らえず、年々主力商品であるフィルムの売り上げが下がっていき2010年にはピークの1/10まで下がってしまいました。
富士フイルムは正に存続の危機に直面してしまいました。
前代未聞の危機を脱するために、富士フイルムは「新たな成長戦略の構築」を掲げ、 写真感光材料を中心に培ってきた技術を洗い出し、新たな事業のシーズ(種)となり得る技術を明確にする「技術の棚卸し」を実施しました。
保有する技術の進化・応用によって成長が期待できる重点事業分野を定め、成長戦略を策定・推進し見事に危機を脱し今では年間売り上げ3兆円弱の超大企業になりました。
富士フイルムは創業90年以上の超老舗企業なんですね〜
老舗企業なのに本業が傾いても、すぐに方針を切り替えられる柔軟性には驚きです!!
富士フイルムが危機を脱することが出来た理由
もし富士フイルムが、先細りが決定している主力のフィルム事業にしがみついていたら、もしかしたら現在は存続してなかったかも知れません。
しかし富士フイルムは自分たちの強みを分析し、関連する成長分野に投資し、大きく舵を切ることでこの難局を乗り越えました。
ここでは富士フイルムがどうやって最大の危機を脱することが出来たのか、新事業を紹介する形で説明します。
全くの新事業ではなく、自分達の強みを分析し応用を考えたなんて凄い!!
デジタルカメラ
富士フイルムはデジタルカメラも作ってます。
フイルムメーカーなのにびっくりですよね!!
富士フイルムのデジタルカメラ部門の歴史は長く、1988年にフルデジタルカメラを世界で初めて開発しました。
2011年には高級路線に切り替え、2014年には見事に黒字化に成功しました。
なんとういう先見の明!!
しかも高級路線に変更し黒字化の達成!!
絵に描いたようなビジネスストーリーですね〜
チェキ
撮った写真をその場で現像できるインスタントカメラのチェキも富士フイルムの商品です。
1998年に発売されて以来、売り上げを伸ばしていき、2018年には年間販売台数が1000万台を突破しました。
今や富士フイルムの経営の柱となっています。
チェキは現在も様々な機能が追加されており、進化を続けていています。
チェキは友人の結婚式や、旅行に大活躍ですよね。
化粧品
富士フイルムはなんと化粧品も作ってます。
フィルムメーカーが何故化粧品?と思いますよね。
実はフィルムの主成分はコラーゲンなんです!!
しかも富士フィルムはコラーゲンをナノレベルで配置させる技術を持っているんです。
つまり言い換えれば、富士フイルムはコラーゲンをナノレベルにして肌の奥に届ける技術があるってことです。
これって凄いですよね!!まさに自分の強みを正しく分析・応用が出来た証だと思います。
医療機器
富士フイルムは医療機器の分野にも進出してます。
そういえばレントゲンって現像しますよね。
その流れで今では様々な医療機器を製造・開発しています。
富士フイルムはその他にも、サプリメント、双眼鏡、レンズなど様々な分野に進出してます。
もう書ききれないくらいです。
老舗企業とは思えない、機動力ですね!!
まとめ
今回は主力のフィルム事業が傾いたのに、自分達の強みを分析・応用をし、柔軟に経営の舵を切ったことで更なる成長を遂げた富士フイルムについて書きました。
富士フイルムの経営方針を知れば知るほど「最も強い者が生き残るのではない、最も賢い者が残るのでもない、唯一生き残るのは変化できる者である」という進化論で有名なダーウィンの言葉を思い出します。
いくら老舗の大企業でも時代の流れについていけないと生き残れないと思います。
富士フイルムは変化を恐れない素晴らしい老舗企業だと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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