東アフリカにあるケニアに「シロアムの園」という障がい児支援施設があります。
「シロアムの園」の代表を勤めているのは、日本人女性で小児科医の公文和子(くもんかずこ)さんという方です。
ケニアでは、未だに障がいがある子や産んだ母親に対する理解が乏しく、障がいに対して包括的なケアを行う療育施設も、ほとんどないため「シロアムの園」の運営は困難を極めています。
この記事では、ケニアで障がい児支援施設「シロアムの園」運営しながら、障がいがある子や産んだ母親に対する理解が高めてもらうために奮闘されている、小児科医の公文和子さんについてまとめました。
一人でも多くの方に知ってもらうことで、公文和子さんのお力になれたらとの思いでこの記事を作成しました。
ぜひ最後までご覧ください。
公文和子さんについて


ここでは公文和子さんについてまとめました。
プロフィール
公文和子(くもんかずこ)
- 生年月日:1968年
- 出身:和歌山県和歌山市
- 学歴:北海道大学 医学部
- 職業:書体設計士
経歴


- 1968年 和歌山県和歌山市に生まれる。父の転勤に伴い、幼稚園~高校時代を東京で過ごす。
- 1988年 北海道大学医学部に入学
- 1994年 日本で小児科医として働き始める
- 2000年 イギリス・リバプールに留学し、熱帯小児学を学ぶ。内戦後の混乱残る東ティモールや内戦中のシエラレオネ、カンボジアの小児病院で、医療活動にあたる。
- 2002年 ケニアでJICAや国際NGOで働き始める。
- 2007年 現地男性との間に長女・愛(まな)さんが誕生。
- 2015年 障がい児やその家族の支援のため、キリスト教主義の施設「シロアムの園」を設立。

「シロアムの園」のシロアムは新約聖書のヨハネ福音書に登場する池で、イエス・キリストが盲人を癒した場所とされています。
エピソード




小児科医の公文和子さんは、2015年から、東アフリカのケニアで障がい児支援施設「シロアムの園」の代表を務めています。
「シロアムの園」のスタッフで、日本人は公文和子さんただ1人で、他はケニア人のスタッフで運営されています。
公文和子さんは、経営に関する事務仕事や経理はもちろん、朝の会や授業の際にはピアノを伴奏しています。
そして隙間を縫っては、オフィスの中に作られた処方部屋で、子供たちのための薬を処方し、具合が悪い子がいれば、聴診器を胸にあて、その子の体調をチェックしています。
ケニアには、専門的なリハビリ、食事指導などの障がいに対して包括的なケアを行う療育施設は、ほとんどないため、脳性麻痺などの、手足も不自由で会話もままならない方へのサポートは、困難を極めています。
また障害のある子を持つ家庭は生活自体も苦しいことが多いので、公文和子さんは障害のある子を育てながら生活もできるように、古着販売やドーナッツを親に製造販売させるなどの就業サポートも行なっている。
永続的にケニアでこのサービスをすることが使命だが、「もし自分がいなくなっても、このままのサービスを維持し続けられるのか・・・自分がすべきことはなにか」と悩む日々だそうです。
まとめ




この記事では、ケニアで障がい児支援施設「シロアムの園」運営しながら、障がいがある子や産んだ母親に対する理解が高めてもらうために奮闘されている、小児科医の公文和子さんについてまとめました。
国が違えば、考え方や価値観も全く異なるのだなと、私自身改めて勉強することができました。
今、一番必要とされているのは、たとえ公文和子さんがいなくても、ケニアの方々だけで「シロアムの園」が運営を続けていけたり、障がいへの理解が進み他の施設などが開設されていくことだと思います。
私たちが今何をすべきなのか、公文和子さんに改めて考える機会を与えて頂けた気持ちです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。